ブログ

赤いイチゴがおいしいとは限らない⁉見分けるポイントは〇〇!

甘いイチゴが食べたい

「せっかく買うなら甘いイチゴが良い」そんな思いを抱きながらスーパーでイチゴを選んでいないでしょうか?「赤い方が甘いのかな」「大きい方が甘そう」「つやがある方が良いと聞いたことがある」などなど買うときのポイントはみなさん持っていると思います。残念ながら見た目で甘いイチゴを見分けられないです。「おいおい、タイトルは詐欺じゃないか!」と思われるかもしれませんが、見るポイントはイチゴ自体の見た目ではなく、産地がポイント見なります。

ここからは大切な人にイチゴを贈りたいときに使えるテクニックです。あなたは大切な人だから「喜んでほしい」、「笑顔になってほしい」「日頃のありがとうを伝えたい」と思うからおいしいイチゴを贈りたいはずです。

ズバリ、贈るべき産地は〇〇!

結論、気温が低い産地を選ぶと良く、中山間地域あるいは山間地域で栽培されているイチゴは甘くなりやすいです。つまり「〇〇県産が良い」はありません。なぜ気温が低いと甘くなりやすいのか、イチゴの生育と絡めて順に説明していきます。

イチゴが収穫されるまで①花が咲く②受粉する③肥大成長する④赤くなる、という過程があります。

花が咲いてから収穫できるまでおよそ30日かかり、これを成熟期間と言います。この1ヶ月という数字が基準になりますので覚えていて下さい

①花が咲く

①花が咲く

イチゴの花が受粉した後

②受粉した後

イチゴの肥大成長

③-1イチゴの肥大成長

イチゴの肥大成長

③-2イチゴの肥大成長

イチゴ

④赤くなる

 

とある研究では・・・

川信らが2011年に発表した論文では気温が高くなるほど成熟期間が短くなり、23日まで減少し、短くなることでイチゴの糖度が低下すると示唆されました。また、糖度が高くなるのは成熟期間が30日以上必要であり、30日より短くなると糖度の低下が著しくなりました※1。

気温が高くなるにつれ③~④の過程が短縮されてしまい成熟期間がアッという間に過ぎ去り、その差は最大で20日以上の乖離が生じます。暖かい地方ではどうしても成熟期間が短くならざるを得ません。

中山間地域は標高が高く、また日射量も平地に比べ少ない傾向にあります。人が気温に対して何かできるのは気温を上げることのみで、外気温より下げることはできません。ビニールハウスは太陽の光を取り入れて気温を上げ、それを逃がさない役目を担っています。日射量が多い平地は気温上昇が激しいですが、中山間地域は日射量が少ないため急激な温度上昇は避けられ、仮に温度が上がりすぎても外気温が低いため速やかに温度調整ができます。中山間地域は成熟期間を30日以上にしやすい環境であるため、甘いイチゴが作れます。

3月にもなれば中山間地域といえども成熟期間が短くなる

冷涼な気候で、日射量が少ない中山間地域といえども3月中旬以降は成熟期間が短くなってしまい、30日を切ってきます。「3月中旬以降は買わない方が良いの?」そんなことはありません。平地の方が成熟期間がもっと短くなっています。成熟期間で比べたとき、平地は決して中山間地域に勝てません。同時期であれば中山間地域で作られたイチゴの方が間違いないです。

イチゴもワインのようになれば、、と思っています

イチゴとワインが同じになる??あなたは疑問を抱いているでしょう。私もあなたの立場なら同じように疑問を抱いたと思います。ワインの味はは原材料のブドウの品種のみで決まらず、ブドウが育つ土の性質やその土地の気候にも左右されます。「フランス産のワインだからおいしい」ではなく「フランスの〇〇地方産のワインだからすっきりとして飲みやすい」で選ばれさらにワイナリーまで求めます。

イチゴも同様な選ばれ方を目指します。「岐阜県産だからおいしい」から「岐阜県の美濃市上野産のイチゴは中山間で気温が低いから糖度が高くなりやすくおいしい」で選ばれ土で栽培しているじゅん農産まで求めて頂きたいです。(土の栽培についてはまた後日)

もうお分かりですよね?

ここまで読めばどこでイチゴを買えばよいか、贈答品としてふさわしいか。岐阜県美濃市上野の中山間地域でイチゴを栽培している「じゅん農産」1択になります。

お求めは下記のURLからお願いいたします。

イチゴ販売サイト ​https://jun-nousan.com/

 

・・参考文献・・

※1川 信修 治  和 島孝浩  圖師 一文  森 太 郎  松添 直 隆  (2011):イ チ ゴ 果 実 の 糖 , 有機酸お よ び ア ミ ノ 酸含 量 の 果 実 生育 時 期 に よ る 変動, 農 業生 産 技術管 理 学 会 誌, 17(4)​​