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イチゴ狩りができなくなって思い出したことー前回の続きー

前回のブログhttps://gifu-mino-ichigo.com/blog/ichigogari/

 

彼らはなぜアレルギー反応を起こしたのか

あの拒否反応をみて思い出したのは進化心理学です。進化心理学を大雑把に述べるとAという考えがあったから人類は生き残れた、あるいはBという考えをもった人類は淘汰されたを明らかにする学問です。日本人がリスクをとりたがらない理由も説明されています。人類(ホモ・サピエンス)の起源はアフリカですが数万年という長い歴史をたどって世界各地へ散っていきます。ホモ・サピエンスが誕生した当時はもちろん文明がなく、常に危険と隣り合わせでした。捕食動物が闊歩しいつ襲われ命を落とすか分かりませんでした。ここで捕食動物に立ち向かって戦う人、逃げ出す人に分かれ、後者はアフリカを後にしたと考えれらています。あとはこれの繰り返しです。危険に立ち向かえる人はその土地に残り、逃げる人はその土地から去るしかありませんでした。逃げて逃げて最後には海に面した土地にたどり着き、そこで定住したのが日本人です(諸説あります)。

日本人はリスクから逃げることで生き残った種族ですから、目の前にリスクがあれば逃げ出すのが普通だと深層心理で考えているかもしれません。

 いじめについて

この後の話の展開のためにいじめについて触れておきます。いじめが起こる理由に「いじめられる子が属しているグループの社会性に合っていない」があります。A君は社交性が高く誰にでも話しかける子だと仮定したとき、A君が属するグループが内向的な子が多ければA君は異端であり、A君はうっとうしい子としていじめの対象になります。属するグループに社交的であればA君はいじめられず、逆に内向的な子がいじめの対象になります。

アレルギー反応を起こしたあの人たちは…

あの方たちにとって「私」がリスクそのものに見えたかもしれません。日本人だから仕方がありません。リスクを目の前にすれば逃げ出したくなるのが日本人で、彼らは日本人らしい行動をしただけです。農家が儲からず、市場が儲かるような現状維持を望んでいるのでしょう。

私がやろうとした、やろうとしていることは全国的に見たらありふれた事例ですが、地域レベルで見たら例がほぼないです。彼らからは異端のように見えたかもしれません。次に私へ起こることとしてしてやんわりとしたいじめが始まる可能性があります。皆さん、社会人ですからそこまでのがっつりしたいじめはないと思うので、やんわりしたいじめと表現しました。「いじめ」が始まったらそれはとても喜ばしいことです。それは私自身が異端であり、普通でないことの証明になります。農業の普通は儲からないですが、この普通から外れることで儲かる農業を実現できる可能性がぐんと高まります。いつの時代も社会を変えるのは社会不適合者です。農業界の社会不適合者になれば、少しは明るい未来につながるかもしれません。

 

端的にまとめると

農業の普通が儲からないのであれば、その「普通」が間違っているけど変えようとしない。なぜならリスクが取れないから。リスクをとらなければ低く安定できるかもしれない。リスクをとれば不安定な時期はあるけど高い場所へ行ける可能性がある。もちろん、不安定なまま沈む可能性だってあるけど。