イチゴのなり方
「良かった、冬までにイチゴがなるぞ」と分かった瞬間はホッと安心します。
どこで見分けていると思いますか?ちょっと思い浮かべてみてください。花が咲いた瞬間でしょうか?それともつぼみを見つけたときでしょうか?
正解はもっと前です。下の写真のような状態を発見したときに安心します。
これは花芽分化が起きている状態で、これが成長するとつぼみになり、花が咲き、受粉してイチゴになります。イチゴの葉と花芽は同じ箇所から分化してきますので中心部をよく観察するところから始めます(この中心部のことをクラウンと呼びます)。
花芽分化する前と後を比較してみてください。クラウンが明らかに違い、分化する前はクラウンが細くいです。分化したあとはクラウンが太くなっています。まず、歩きながらざっと観察しながらクラウンが太くなっているイチゴを見つけます。「お、太くなっている」と発見すれば立ち止まってよく観察します。
しかしこの段階ではまだ安心できません。太くなっているだけで花芽が分化していないときがあり、肩透かしを喰らった気分になります。だからさらに観察が必要です。
次のポイントはイチゴの葉っぱの形です。「は?なに言ってるの?」と思われるでしょう。
イチゴの通常の葉っぱは複葉と言って3枚が1組になっています。しかし花芽と一緒に生えてくる葉っぱは1枚の単葉です。この単葉を見つけたときホッと一安心できます。あとはそこから花芽が成長するのを待つだけです。「早くイチゴにならないかな」とワクワクした気持ちを持ちながら、です。
毎日、観察して一喜一憂しています。ちょっと遅れ気味ですが12月15日ぐらいから発送が可能になるかなと見込んでいます。