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イチゴ狩りができないってよ・・・

ありがとうございます。

美濃市は親身になり、私がやろうとしたことを守ろうとしてくれました。ありがとうございます。

イチゴ狩りをするな

「ねぇ伏見君、いちご狩りやるって本当?やるなら補助金返還してもらわなければいけない」

当然の電話で驚き言葉が出ませんでした。ハトが豆鉄砲喰らったとよく言いますが、ハトの気持ちが少しわかったような気がします。私はこの補助金の要綱をスミからスミまで読み込み、禁止事項の明記が無く、いちご狩りをしても何ら問題ないと認識していました。だから、いちご狩りをしてなぜ補助金を返還しなければいけないのか全く理解ができなかったため、驚き言葉が出ませんでした。
どうやら表には出回っていない文書があり、そこに「農業体験、自然体験の禁止」が明記されているそうです。裏の文書を見ることはできず、私は知るすべがありませんでした。

電話で話しながら私の頭の中で様々な考えがめぐりました。まずは雑誌に掲載された、掲載予定があること。前者は「東海ウォーカー」で、後者は「じゃらん」です。取り下げをお願いするとどうなるか分からず、最悪の場合は賠償請求があるかもしれません。予約を検討してくださったお客さんに迷惑がかかる、中山間に人が来るキッカケがなくなると思いました。次に広告宣伝費です。バナー広告に、動画広告、インスタ広告の運用が始まってしまいます。これは代理店との契約があるため止められません。内容変更するにしても、時間がかかり1~2ヶ月とその期間のお金が浪費します。
また、収入が減ってしまうと考えました。収入が減ると次への投資ができず、中山間地域の農地を活かせないことに繋がります。私の構想ではいちご狩りや通販を通して利益を確保し、再来年に正規雇用を2人、ビニールハウスを30a追加し計40aのイチゴハウスを作り美濃市上野をイチゴの産地として認知される、と考えていましたが一瞬にして白紙になりました。

今回で見えたもの

今回の一件で誰が何を守りたいのかが垣間見えました。初めて「既得権益を守る」というのを肌で感じました。すべての補助金が既得権益を守るために存在する訳ではないと念は押しておきます。誰が誰の既得権益を守ろうとしているのか。「誰が」はあえて伏せておきます(文脈である程度推察できますが)「誰の」はJAと市場です。イチゴ狩りをした場合、損するのはJAと市場です。JAと市場のマネタイズの方法は中間マージンを得ることです。出荷量×手数料が利益になるためJAと市場はとにかく出荷量を増やしたいと考えています。イチゴは単価が高い青果物の一つで彼らにとっては儲けどころで少しも取りこぼしはしたくない、そんな思惑が透けて見えます。
いち農家がイチゴ狩りをしても彼らにとっては大した問題ではないですが、これが2戸、3戸と増えると市場への出荷量が減り大きな問題になります。だからそうなる前に手を打とう、そんな思惑が見え隠れします。

 

今後どうするの?

「悔しい」その一言に尽きます…と言いたいですが悔しい以外にも虚無感や理不尽、敗北感といった様々な思いがあり、前向きな思いもあります。中山間地域に来てもらうためのいちご狩り施設を作るための資金集めはどうすればよいか考え始めています。3000万円の資金を融資だけでは難しいですため、それ以外の案を出す必要があります(それは追々発表します)。 規模拡大をR6年度を予定していましたが、R5年度に前倒しします。今日(11/24)から4月まで4ヶ月ほどしかありませんが、行動していきます。

「悔しい」気持ちは活力になるかもしれません。悔しくて見返してやりたいから行動できるのかもしれません。計画を前倒ししてR5年度にしたのもマイナスな「悔しい、見返してやりたい」からきている可能性は否定できません。

 

youtubeでも今回のことを話していますのでよろしければこちらから