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暖冬ですね。。

​​暖冬らしいです

今年の冬は暖冬らしいです。11月になろうかという時期でも手元の温度計では24℃を計測していますが、夜になると11℃まで下がります。一日の気温差は13℃、かなり激しい気温差になっています。外出する方はどんな服装にしようか迷うのではないでしょうか?厚着した方が良いかな、でも日中は暖かいし…。難しい気温です。

実はイチゴ栽培もこの気温差は難しいです。イチゴは植え付けてから、寒くなると同時にマルチをかけます。その目安の最高気温が20℃以下です。今の最高気温ではマルチをかけるのは早いです。しかし最低気温を見ると11℃になっており、例年と変わりません。最低気温が11~13℃もマルチをかける目安です。最高気温ではまだ早いし、最低気温を見ると適期だし、と最近はずっと悩んでいます。例年では11月ごろからマルチかけの作業を始めますが、今年は遅くなるかもしれません。

マルチをかける前

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マルチをかけた後

なぜ、こんなにも悩むのか、それはイチゴの花芽分化を促すために寒さに充てる必要があるからです。花芽分化とは、イチゴの苗が花をつける準備をすることで、この花が受粉してイチゴに育ちます。花芽分化が遅れると、遅れただけ収穫ができなくなります。1月の収穫のためには12月には花が咲く必要があり、花の咲き始めは11月中旬頃が理想です。マルチは保温の役割を担っています。花芽分化に至っていないときにマルチをかけてしまうと、保温され、花が咲きにくくなります。だから、マルチをかけるか否か非常に悩んでいます。

暖冬の原因

エルニーニョ現象が暖冬の原因だと言われています。南米の海水温が高くなるとその影響で日本が暖冬になります。逆に海水温が下がることをラニーニャ現象と言い、厳冬になります。赤道を越え、日付変更線を越えた海水温が日本の気候を予測する因子の一つになっています。はるか向こうのことでも日本のことが分かる、改めて地球は一つで、繋がっていると感じます。